公文式経験者であり3児の母、ぱわまむです。
私はくもんを3歳頃から始めて、算数・国語・英語の3教科を小学校の5年生まで続けていました。
個人的には公文式のおかげで今があると考えていますし、役に立った習い事です。
でも我が家の長女は3歳で3教科を始めて、約1年半で算数をやめました。
国語と英語は今も続けています。
我が家の長女が公文式の算数をやめるまでのいきさつと、やめた後の現在の状況についてご紹介します。
3歳半ごろに公文の無料体験学習からスタート
私自身の経験から、娘が3歳になったらくもんを始めようと考えていました。
年に数回行われている無料体験学習のタイミングで近くの公文教室に行き、そのまま入会。
日本中のどこでも、大抵の場合通える範囲に教室があるのが公文式のいいところの一つですよね。
最初はごく簡単なレベルから始めることもあり、半年ほどは非常に順調でした。
娘自身もできることが徐々に増えていく喜びや、プリントに大きく丸をつけてもらえる喜びを感じていたようです。
算数も国語も英語も、それぞれレベルアップしたタイミングなどに「難しい~」と口ではいいながらも、全体としては楽しんでいました。
3教科やっていたのも良かったと思っています。
1つの教科でつまづいても、他の教科は楽しく取り組めるというメリットを感じました。
「ひとつできなくても他のことで丸をもらえる」という体験は悪くなかったように思います。
公文式最大のメリット:机に向かう習慣が無理なくついた
くもんは、週2回教室で学習する以外に、自宅で毎日宿題のプリントをやります。
各教科5枚とか10枚とかの単位です。
くもんのメリットやデメリットはそれぞれ色々ありますが、最大のメリットは宿題に取り組むことで毎日机に向かう習慣ができることではないでしょうか。
毎日朝食後の時間に机に向かうのはもはや当然の流れになっています。
親はそのぶん早起きして自分の支度などを済ませておかないといけませんが、それだけの価値はあると考えています。
小さいうちから習慣化することで、無理なく生活に勉強を取り入れることができるのではないでしょうか。
集中力が続かない娘が超えられなかった公文式算数の壁
我が家の娘は若干ADHD傾向があるようで、あまり集中力が続きません。
こういうタイプはくもんとの相性が悪いのです。
くもんの算数教材は同じような問題を大量に解くスタイル。
慣れれば計算スピードなど処理能力が上がるというメリットを受けられますが、我が家の娘はそこに至る前に挫折してしまいました。
スランプではない?娘の前に立ちはだかる見えない壁
単純な『+3』とか『+5』といった問題がずらーっと並ぶプリントを前に、ボーっと座っているばかりで時間が過ぎていきます。
1問やってはボーっとし、1問解いてはほかに気を取られる、といった具合。
くもんに取り組むうえではスランプの乗り越え方を身につけるのも重要とされますが、何か月頑張っても乗り越えることができませんでした。
というか、『勉強の内容自体が難しくてわからない』というスランプではないのです。
とにかくプリントに時間がかかる。
20分以内で10枚終えるのが目標のところ、1時間以上かかることがしょっちゅうでした。
30分で終わればいい方。
3教科あわせると2時間以上も勉強していた日なんかもありました。
お風呂の中などで聞いてみると、計算自体は何とかできているのです。
ただ、プリントを前にすると頭も手も止まってボーっとしてしまう娘。
やっと書いた答えもまるで違っているということも少なくありませんでした。
公文式算数を乗り越えるために試してみた工夫の数々とつらい日々
- 1枚ずつや1問ずつ、タイムアタックのように時間を計りながらやった
- 実際のもの(100玉そろばんなど)を使って一緒に考えた
- 別の紙に書いてみるなどしながら説明した
- ○分以内に終わったらシール、など目標を設定した
- 親の仕事などとどちらが早く終わるか競った
色々試しました。
どれもあまり大きな効果は感じられませんでしたが。
苦しみながらも少しずつステップアップする娘と、何度もくもんを続けるかやめるか話し合いました。
お友達もいるし、負けず嫌いの娘は「途中でやめる」ことをとても嫌がりました。
夫と二人でアレコレ悩み続ける日々。
娘のくもんにあまりに時間がかかるため、生活リズムにも支障が出てきて、私たち親の方もだんだんイライラしてきてしまったのです。
やめる決心がついたのは引き算があまりにできなかったため
算数は、足し算に一区切りついたところで、次は一桁の引き算。
そこで数の概念が全く身についていない娘に気づきました。
今までの苦労は何だったのかと目の前が暗くなるような気がしたものです。
ある数からこれぐらい増える(減る)とどうなるか、という感覚が全くと言っていいほど身についていませんでした。
どれほど手を変え品を変え説明しても伝わらない娘を前に、愕然とする私たち。
これ以上くもんの算数を続けるのはやめようと決めました。
娘が5歳になったばかりの時でした。
別の幼児教室を探して見つけた『ピグマリオン』
今娘は『ピグマリオン』という幼児教室で学んでいます。
独特の学具や教材で思考力を伸ばすことを重視するメソッド。
インターネット通販で教材を入手して、講義動画などを参考にしつつ親が自宅で教えるwebスクールにも力を入れています。
でも娘に算数を嫌いになってほしくなかったですし、「私は算数ができない」なんて思ってほしくなかった私たち夫婦。
色々比較検討したうえで、投資するつもりで試しにピグマリオンに入会しました。
算数の計算が難なくできるようになった
ピグマリオンに入会してから約半年。
娘は今では3桁+3桁の足し算と引き算を筆算なしで解けるようになりました。
7-2?わかんな~い!なんて言っていたのがウソのようです。
少ない数の概念からじっくり染み込ませるようなカリキュラムのため、娘も無理なく数の概念を身につけることができたように思います。
くもんでは筆算を使うなどして、とにかく『速くたくさん正確に』解くのがいいとされます。
この力が身につけば、将来的により難易度の高い問題に取り組むときに大きなアドバンテージです。
一方ピグマリオンはスピードはそれほど求めず、『考えてイメージして理解する』ことを重視しているようです。
正直、もしくもんの精鋭と競争したら、スピードや正確性は現時点ではまず敵わないでしょう。
でもくもんの時にはあれほど苦労して、先生も親も必死で教えようとしてできなかった数の概念が身につき、計算をできるようになったことは事実。
くもんをやめて親が自宅で教えるという選択肢もありましたが、やはり親以外の『先生』が関わることも重要だと感じています。
集中力のない娘には幅広い教材を扱うピグマリオンが合っているようです。
くもんではカリキュラムにない『立体』の教材もあり、空間認知能力はすでに驚くほど伸びています。
ピグマリオンは算数だけではありませんが、公文式算数がメインの記事なので今回はこれぐらいにしておきます。
公文式が合わなければ他を探せばOK!
周囲に話を聴いてみても、くもんの似たような問題をひたすら繰り返し演習するメソッドは合わない子だと非常に苦労するようです。
これまで続けてきたのが無駄になったら?もう少し続ければ乗り越えられる?と思ってやめる決心がつかない保護者も多そう。
乗り越えられるのかどうか、あとどれぐらい時間が経てば乗り越えられるのかは、誰にもわかりません。
親子関係や生活に支障をきたしてしまう前に、他の方法を検討してみてもいいと思います。
一番大事なのは、勉強を嫌いにさせないこと、『できない自分はダメだ』みたいな思考にさせないことではないでしょうか。
我が家の下2人の子どもたちにも、最初は公文式から取り組ませると思います。
もし難なく算数もクリアしていけるならそれでヨシ。
やはりつまづいてツラくなるようなら、ピグマリオンも検討。
我が家の幼児教育はまだまだ始まったばかりです。
当たり前のようでいて、意外と難しいこと。
子どものこととなると『成長の機会を逃すのでは?』と心配になる気持ち、よくわかります。
公文式以外にも優れた教育メソッドはたくさんあります。
ピグマリオンもwebスクールなら自宅にいながらにして取り組めるので、全国どこでも取り組むことが可能です。
もし公文の算数につまづいたら、検討してみてはいかがでしょうか。